■医療日誌
一昔前まで、日本のパソコン用モニターの入力端子としてはこれが主流でした。
このコネクターを装備するモニターの中には、ごく一部ですが家庭用ゲーム機のRGB出力に対応できるものがあります。
ただし、元々コネクター自体が映像に限らず汎用的に使えるパーツなので、入出力信号の統一規格というものはありません。
一応80年代から90年代半ばまで日本のパソコンシェアの半分以上を独占していた日本電気が採用していたことから、同社を代表するパソコン「PC-9801」シリーズのピンアサインが事実上の日本スタンダードとなりました。
しかし、Windowsが普及しIBM-PC互換機が日本でも主流となるとともに急速に衰退し、PC-98シリーズと運命を共にし20世紀で滅亡しました。
■家庭用ゲーム機で使えるモニター
X68000用純正モニターは、基本的に使えます。
FM-TOWNS用純正モニター(FMT-DPシリーズ)は、ほぼ使えますが、終期型のごく一部が15KHzに対応していません。
PC-88SR/98系のモニターは、ごく一部しか使えません。
型番としては、PC-TV系、PC-TD系、PC-TM系ぐらいしか使えるものがありません。
その他のパソコン用のモニターは、この端子が付いていても使えないと思ってください。
■ピンアサイン
モニター側のピンアサインは、PC-88SR/98系とX68000系はほぼ同じです。
PC-88SR/98の「7、8、9、13」からは、21ピンRGBケーブル用に必要な出力が出ていますが、15ピンモニター側ではその信号を受け付けないのが基本なので、複合同期信号を直接入れて映るモニターはまずありません。
FM-TOWNS用純正モニターは、日電系やシャープ系とピンアサインが根本的に違いますが、複合同期を受け付けるのが基本です。
そんなわけで、FM-TOWNS系モニターを除いては、同期信号はH/V分離して接続するのが作法です。
■対応するお薬
PS/PS2用15ピンRGBケーブルSP
PS/PS2用15ピンRGBアダプターADP
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●端子部画像
●呼び名(通称)
D-SUB15ピン端子、D-SUB15ピン2列型、アナログRGB端子(古い通称)等
●活躍時期
1980年代〜1990年代中盤
●ゲーム機との接続
FM-TOWNS用、X68000用、PC-88SR/98用の一部が対応。PC-98専用は基本的に不可。
●形状
※図はメス型正面
●ピンアサイン
PC-88/98/X68000
1 RED
2 GND
3 GREEN
4 GND
5 BLUE
6 GND
7 NC(PC-88/98の出力はYS)
8 NC(PC-88/98の出力はGND)
9 NC(PC-88/98の出力はCS)
10 Audio Left
11 Audio Right
12 GND
13 NC(PC-88/98の出力はAV Control)
14 HSYNC
15 VSYNC
FM-TOWNS
1 RED
2 GND
3 GREEN
4 GND
5 BLUE
6 GND
7 CSYNC
8 GND
9 NC
10 NC
11 NC
12 NC
13 NC
14 NC(一部機種のみHSYNC)
15 NC(一部機種のみVSYNC)
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