■医療日誌
1980年代前半、ニューメディアなどという言葉と共に登場。
当時の最新技術である「キャプテンシステム」や「文字放送」の入出力コネクターとして採用されていました。
一応統一規格だったので、当時の東芝や松下など家電メーカーからこのコネクターを装備したRGB対応テレビが発売されています。
とくにソニーは自社のパソコン用モニターの規格として採用していたため、80年代後半の同社の高級テレビにはこのコネクターを持つものが多いようです。
そして90年代前半まではかなりの数が生産されましたが、90年代終盤にほぼ絶滅。
21世紀以降、21ピンRGB端子を装備する日本国内向け家庭用モニターの新製品は、おそらく発売されていません。
■家庭用ゲーム機で使えるモニター
この端子を装備するモニターは、基本的に家庭用ゲーム機との21ピンRGB接続が可能です。
ただし、シャープの「CU-14FA」とサンヨーの「CMT-145F」では使用できないという説があります。
対応周波数は15KHzが基本ですが、ごくごく一部に400ラインの24KHzも受け付けるモニターがあります。
おそらく、FM-77AV40/40EX専用モニターだけだと思います。
■ピンアサイン
このコネクターは、元々入力と出力の双方向接続を前提としたまさしくマルチコネクターなのです。
そのため「オス−オス」のケーブルには、シリアルやLANケーブルと同様にクロスとストレートが存在します。
実際にゲーム機用のRGBケーブルを作成する場合は、ゲーム機側が受ける信号線は必要ありません。
つまり、「2、4、6、8、10、12」のピンは結線しなくてよいということです。
そのため、PS用やネオジオ用の純正RGBケーブルはそのへんのピンが元々付いていませんが、不良品ではありません。
また、11と16には+5Vを接続しておけば多くの場合問題ありませんが、無接続にすると映らないモニターがあります。
■えうろぺ仕様製品に注意!
ヨーロッパ仕様の21ピン端子は、日本の21ピン端子と形状がまったく同じですが、ピンアサインが違います。
ヨーロッパでは、ビデオコンポジットやS端子の映像も21ピン端子のケーブルで繋いだりしますので、21ピン端子であってもRGBで繋がっているとは限りません。
たとえば、ヨーロッパではゲームキューブ用の21ピンケーブルが販売されていますが、それはRGB用ではなくビデオコンポジットの映像接続用です。
なお、仮にRGBで接続する機器であっても、ピンアサインが違うのでそのまま日本のモニターやゲーム機では使用できません。
→ えうろぺ系スカート端子(21ピンRGB端子)の罠!
■対応するお薬
XB用21ピンRGBケーブルSuperX
DC用21ピンRGBケーブルHG
SS用21ピンRGBケーブルHG
NG用21ピンRGBケーブルHG
MD2用21ピンRGBケーブルHG
MD用21ピンRGBケーブルHG
MS用21ピンRGBケーブルHG
MK3用21ピンRGBケーブルFM
MSX用21ピンRGBケーブルHG
PC-88SR用21ピンRGBケーブルHG
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●端子部画像
●呼び名(通称)
21ピンマルチコネクター、21ピンRGB端子、21ピンスカートコネクター等
●活躍時期
1980年代中盤〜1990年代中盤
●ゲーム機との接続
大部分は可能
●形状
※図はメス型正面
●ピンアサイン
1 Audio Left IN
2 Audio Left OUT
3 Audio IN GND
4 Audio OUT GND
5 Audio Right IN
6 Audio Right OUT
7 Sync IN GND
8 Sync OUT GND
9 Sync IN
10 Sync OUT
11 AV Control
12 Ym IN
13 Red GND
14 Ys/Ym GND
15 Red
16 Ys IN
17 Green GND
18 Blue GND
19 Green
20 Blue
21 Frame GND
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