●発売日
2002年2月22日
●価格
34,800円
39,800円(Special Edition)
24,800円(2002年5月22日〜)
●システムスペック
CPU | Intel製 PentiumIIIカスタム(733MHz) |
RAM | 64MB(UMA: ユニファイド メモリ アーキテクチャ) |
画面 | Nvidia製カスタム233MHzチップ(116Mポリゴン/秒、最大1,920×1,080ドット) |
サウンド | カスタム3Dオーディオプロセッサ(256CHオーディオ) |
DVD-ROM | 2〜5倍速、CD-ROM 12倍速相当 |
HDD | 8GB |
LAN | 10/100Mbps イーサネット |
|
●映像出力
RGB | なし |
S端子 | オプション |
ビデオ | 標準 |
Y色差 | オプション |
RF | オプション |
|
|
|
■医療日誌
じつはアメリカは、家庭用ゲーム機のパイオニアでした。
しかし、未成熟なまま膨張を続けた米ゲーム機市場は、1982年末のアタリショックと呼ばれるジェノサイドでアッサリと滅びました。
消費者に根付いたテレビゲームへの不信感は根強く、日本からNES(ファミコン)が上陸し良質のソフトが安定して提供されるようになるまで暗黒の時代が続きました。
その後もNESからGENESIS、Playstationへとトレンドが変わっても、アメリカのゲーム機市場を支配するのが日本企業であるという構図は変わりませんでした。
しかし、アメリカという国は、なんでも独り占めしなければ気が済まない強欲な国です。
そんなアメリカンネオコンの申し子、ゲイツが満を持して世に送り出した純米国産ゲーム機こそが、Xboxなのです。
Xboxは、さすがに最後発だけあって、パソコン並のCPUやグラフィック、サウンドチップを登載するモンスター機です。
LANやHDDまで内蔵し、すべてにおいてプレイステーション2を上回るスペックでありながら値段がお安いから、ゲイツくんはさぞかし売れるだろうとほくそ笑み日本へ送り出しました……。
が、売れませんでした。
最大の原因は、DVD再生機能がオプションだったことです。
だいたいが買ってすぐのゲーム機なんざ、持ってるソフトが1本2本という状態で、そのソフトに飽きたらただのデカイ箱です。
休閑期をDVDプレイヤーとして使えないお荷物を買おうなんて人間は、まさしくゲーマーだけです。
しかもデカすぎで縦置きもできない、こんなブツが一般人に受け入れられるはずがないのです。
結局セガ的な失敗に気付かぬまま序盤のつまずきを安易に値下げで乗り切ろうとした結果、最初に買ったユーザーからも不信感を買うこととなり、低迷のスパイラルへと落ちていったのです。
■AV端子ピンアサイン
AV出力端子は、さすがアメリカらしく豪快でデカイ24ピン端子です。
その割りに、けっこう接触不良を起こしやすかったりします。
S端子やY色差信号の固定的な信号線はなく、17、18、19ピンの接続の組み合わせで9、11、22、24の4本のピンからの出力を切り換える仕様となっています。
1 Audio Right
2 Audio Right GND
3 SPD-IF
4
5 Select GND
6 Select GND
7 Select GND
8 GND
9 B or Pb
10 GND
11 G or Y
12 GND
13 +5V
14 Audio Left
15 Audio Left GND
16
17 Select
18 Select
19 Select
20 +12V
21 GND
22 R or C or Pr
23 GND
24 Video
| |
■RGBへの対応方法
メーカー的には、RGB出力はサポートしていません。
ただし、専用ケーブルを作ることで15KHzのRGB出力を得ることが可能で、サイバーガジェット社から日本仕様のRGBケーブルが発売されています。
ただしそれは、音声の左右が逆です。
VGA以上の高解像度出力を得るには、システムをだまくらかして得なければならないので、MODチップの登載とBIOSのブレインウオッシュのため、脳外科手術が必要となります。
■対応するお薬
XB用21ピンRGBケーブルSuperX
XB用AVアダプターCasket Edition
XB用AVアダプターAVマルチケーブルw(RGB/Y色差両対応)
|