■DIN(でぃん)コネクター |
直径15ミリ程度の円形のプラグコネクター。
かつてはパソコンのデジタルRGB端子やキーボードプラグとしてよく利用されていましたが、最近はダウンサイジングの流れで姿を消しつつあります。
なお、ネオジオ用は「汎用」あるいは「コンピュータ用」などと称される一般的なDIN8ピン端子ですが、セガ系のAV端子は「オーディオ用」あるいは「U字型」などと称される違う種類のものでです。
汎用DIN8ピンプラグは円状に7本のピンが並んでいますが、オーディオ用は外側の終端2本のピンの間隔が開いており一見U字型に見えるところから、「DIN8ピンU字型」などと呼ぶ人もいます。
なお、6ピン以下のプラグは互換性があり8ピンジャックに刺さるため、メガドライブとネオジオのビデオケーブルは相互に使用できます。
- NG/MSX/スーパーカセットビジョン:DIN8ピン
- PCエンジンコアグラ以降:DIN5ピン(RGBなし)
- MK3/MS/MD:オーディオ用DIN8ピン
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■ミニDIN(でぃん)コネクター |
直径10ミリ程度の円形のプラグコネクター。
S端子やPS/2(IBM Personal System/2)用キーボード、マウスコネクターなど、様々な用途に使われています。
ピン数の違いによってフレームや配置形状が異なるため、ピン数が増えても上位互換性がありません。
- MD2:ミニDIN9ピン
- SS:ミニDIN10ピン
- S端子:ミニDIN4ピン
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■21ピンスカートコネクター |
50×20ミリ程度の角形コネクター。
「21ピンマルチコネクター」「スカートコネクター」などの呼び名があります。
オス型のプラグは金属フレームで覆われており、中に20本の平べったいピンが2列に配置されています。
21ピンたる由縁は、外側のフレームもピン数に換算するからです。
メス型のジャックを見れば、21の金属接点があることがわかるでしょう。
なお、ピン数が違う同型のコネクターはありません。
- 古いニューメディアテレビの入力端子
- SELECTY21の入力端子
- XRGB-1/2/2plusの入力端子
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■D-SUB(でぃーさぶ)コネクター |
台形状で2段配列のピンコネクター。
9ピン、15ピン、25ピンなど縦幅が同じで横幅が違う種類のものが存在します。
9ピンはIBM-PC(International Business Machine Personal Computer)のシリアルポートやMSXのジョイスティックポートに、15ピンは一昔前の国産パソコン用アナログRGB端子として、25ピンは国産パソコンのシリアルポートやIBM-PCのプリンターポートなど、コンピュータ系で幅広く使われています。
なお、ネオジオのジョイスティックポートも15ピンD-SUBとほぼ同じ形状ですが、奥行きが深いため汎用部品では対応できません。
- MSX/MD/MD2用ジョイパッドポート:D-SUB9ピン
- PC-88/98/X68000/FM-TOWNS系ディスプレイ端子:D-SUB15ピン
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■シュリンクD-SUB(でぃーさぶ)15ピンコネクター |
台形状で3段配列のピンコネクター。
D-SUBよりもピン間隔が狭いため、「シュリンクD-SUB」「ミニD-SUB」「HD D-SUB」などいろいろな呼ばれ方や表記がありますが、同じものを指します。
IBM-PC(PS/2)のビデオアダプタであるVGA用として広く普及したため、「VGA端子」と言ってもお店では通じるでしょう。
外形サイズはD-SUB9ピンと同じなので、間違って買わないように注意する必要があります。
ちなみにコネクターカバーは、D-SUB9ピン用がそのまま使えます。
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■カスタム端子 |
任天堂や最近のゲーム機のAV出力端子は、各社独自のものを採用しています。
それらのコネクターは、一般には販売されていないため、基本的には既製品から流用するほかありません。
- SFC/GC/Q系アナログAV端子
- PS/PS2/WEGA系AVマルチ端子
- DC用AV端子
- XB用AV端子
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■電線 |
ケーブルの本体ともいえる電線は、主に複数の導線がチューブの中に入って収まっているものが使われます。
信号ロスやノイズを押さえるためには、なるべく太くて外覆シールドされているものがよいですが、あまり太すぎるとDIN系のプラグには入らないから、限度というものがあります。
ミニDINの場合は直径6ミリぐらいが限界です。
本体の電線を選ぶ際は、基本的にシールドケーブルを選びましょう。
導線を束ねた外側に網状に編まれた導線が入っているものを「シールドケーブル」と言い、外部からの電気信号を遮断し、また内部からの信号反射も押さえるためノイズ耐性が良くなります。
ゲー○テック社やサ○バー○ジェット社のケーブルの多くはシールドが薄いアルミ箔だったり、まったくシールドされていなかったりするため、接続環境によっては信号劣化が顕著に起こったりします。
また、一見太いケーブルでもビニール被覆が異常に厚いだけのものがあるのですが、持ってみれば重量感でだいたいわかるでしょう。
「良いケーブルは重い」という話は、案外的を射ているのです。
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