病棟 2003年8月9日更新
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バンダイナムコ病棟
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●プレイディア

●発売日
1994年9月

●価格
24,800円

●システムスペック
CPUTMP87C800(8ビットマイコン)/画像・音声デコード用 1チップLSI登載
画面フルカラー/秒間5〜10コマの動画機能
サウンドBモードステレオ1チャンネル/Cモードステレオ2チャンネル
CD-ROM専用フォーマットCD-ROM/音楽CD再生可

●映像出力
RGBなし
S端子なし
ビデオ標準
Y色差なし
RFなし

■医療日誌

バンダイが、次世代機戦時下の1994年にコッソリと発売したインタラクティブプレイヤー。
メーカー的には、ゲーム機と名乗っていません。
実際、動画機能はハードウェアデコードであるものの、CPUは8ビットのコントロールチップであり、自力で画面を描いてダイナミックなエンタテインメントを提供しようなどとはさらさら考えていない仕様です。
プレイディアでできることは、基本的に動画をコントロールすることのみ。
ということで、ソフトのほとんどは選択肢分岐型のムービーアドベンチャーや、図鑑的ソフトばかりです。

同年に発売されたプレイステーションやセガサターンとは土俵が違うので比べるべくもありませんが、ムービーの単一機能で狙った市場すら獲得できませんでした。
画像が粗くカクカクする動画表示とはいえ、当時のパソコンと比べればそれなりの表現力がありましたが、低年齢層を狙った「ドラゴンボール」や「セーラームーン」などのバンダイが持つキャラ版権ソフトだけではサッパリでした。
小学校中学年以降の子供にはこんなインタラクティブムービーは物足りませんし、低学年や幼稚園児はいっそ本物のアニメビデオを見る方が手っ取り早かったのです。
終盤に発売した声優のファンディスクはアイディアは悪くありませんでしたが、すでに到来していたパソコンマルチメディア時代の中ではハードを爆発的に売るほどのパワーがありませんでした。
そんなわけで、プレイディアはほとんど一般に認知されることなく、2年足らずで消え去ったのです。
その後もバンダイはPiPPiN@など、なにを考えているのかわからないハードの展開で完全に会社の屋台骨が傾き、セガに吸収されるはずだったのですが、「たまごっち」特需に救われ、性懲りもなくワンダースワンとか作って相変わらずなのです……。

■AV端子ピンアサイン

拡張性があるAV端子は付いていません。
ごく普通のビデオ/ステレオ音声出力用のRCAピンジャックがあるだけです。

■RGBへの対応方法

外科手術をしないとRGB出力はできません。
内部にはCXA1299というビデオエンコードチップが入っているので、そこからRGB出力を引き出し、外部に端子を付ける外科手術が必要です。
ただし、映像データの色味は元々ビデオ出力向けなので、RGBで見てもパソコンのチューナー画面でテレビ放送を見たときのような違和感を感じるでしょう。
プレイディアは、元々本体のVDPなどで画面を作るスタイルのハードではないので、RGB出力化しても幸せにはなれません。

■対応するお薬

なし。
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