●発売日
1994年12月9日
●価格
49,800円
●システムスペック
CPU | 32ビットRISCプロセッサV810(21.5MHz) |
RAM | 2MB、バックアップ32KB |
VRAM | 1.25MB |
画面 | 320x240ドット(最大1677万色) |
表示能力 | 画面合成数:最大9画面 エフェクト:回転・拡大・縮小、セロファン・フェード、プライオリティ 動画圧縮:JPEG ランレングス | サウンド | ADPCM 2CH、波形メモリ方式最大6音 |
CD-ROM | 2倍速 |
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●映像出力
RGB | なし |
S端子 | 標準 |
ビデオ | 標準 |
Y色差 | なし |
RF | オプション |
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■医療日誌
1994年の次世代機戦線に最後に参入した謎の2Dマシン……。
「3Dはレンダリング済みのキレイな絵をムービーで出せばいーんだよ」という、強引な思想で作られたため、リアルタイムポリゴンのハード機能はありません。
その代わり、ムービー再生機能が標準でサポートされていて、他機種が高性能ムービー再生エンジンを採用するまでは、どの機種よりもムービーアニメがキレイでした。(ボケてるけど……)
そんな滅茶苦茶なPC-FX思想に忠実に作られたソフトが『虚空漂流ニルゲンツ 』。
あと、データをディレクトリ形式でセーブできるメモリ管理機能とか、PC-FXがパソコン用CD-ROMドライブになっちゃうSCSIインターフェイスなどはパソコン的で、他機種にない機能ですね。
そんなわけで、ハードの設計思想が他機種と根本的に違っていたPC-FXは、「アニメファン向け路線」で我が道を行き、アッパレな最期を遂げました。
オリジナルアニメまで含むマガジン形式の『アニメフリークFX』シリーズや、一般公募したマンガを収録した『こみっくろーど』など、他機種にはないユニークなソフトが多いのはある意味素晴らしい。
ANO清水さんや竹本泉さんなど、特異なアーティストを起用してマニア層の心をつかむなど、当時のNECホームエレクトロニクス、NECアベニュー担当者の趣味が如実に現れてます……。
同人誌をでっちあげてコミケに参加したりとか、もうやりたい放題でした。
そりゃ会社がなくなるわけだ……。
■AV端子ピンアサイン
標準でミニDINのS端子とRCAのビデオ・音声出力端子が付いています。
その他拡張性があるAV出力端子はありません。
■RGBへの対応方法
標準では取れません。
チップからも出ていない模様。
■対応するお薬
ありません。
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