●発売日
1991年9月21日
●価格
59,800円
●システムスペック
CPU | HuC6280(6502カスタム/7.15909MHz) |
RAM | 8KB(メイン) 256KB(CD-ROM2ワーク) 64KB(ADPCM) 2KB(バックアップ) |
VRAM | 64KB |
画面 | 320x224ドット(最大512色) |
スプライト | 16x16〜32x64ドット(256色中16色/1ライン最大16個/1画面最大64個) |
サウンド | PSG6音/PSG5音+ノイズ1音/PSG4音+ノイズ2音の中からモード選択 4bit ADPCM音源(モノラル) |
CD-ROM | 1倍速 |
その他 | ヘッドフォン端子付き |
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●映像出力
RGB | なし |
S端子 | なし |
ビデオ | 標準 |
Y色差 | なし |
RF | オプション |
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●システムカードの種類
アーケードカード DUO
(1994年3月12日/12,800円)
RAM16Mbit(約2MB)を内蔵し、アーケードカード向けソフトに対応
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■医療日誌
PCエンジンとCD-ROM2が一体化したオールインワンマシン。
ついでにCD-ROM2用ワークRAMを4倍の256KB登載し、スーパーCD-ROM2という新規格のソフトにも対応するようになりました。
システムカードは必要なくなりましたが、Huカードでのシステム拡張も可能で、後に「アーケードカードDUO」が発売されています。
当時としては非常にコンパクトだったCD-ROM2システムよりもさらに薄く仕上げたのは、パソコンメーカーの雄日電の面目躍如といったところか?
オーディオ機器のようにおしゃれな黒ボディのデザインに、ヘッドフォン端子まで装備。
さらにオプションのバッテリーパックを繋げば、コンセントがない場所でも4時間駆動可能。
DUOモニターという液晶モニターもオプションで用意されており、トータルのモバイル環境を実現するという10年先を行く先見性は今考えるとすごいものです。
がしかし、59,800円という値段は高すぎました。
CD-ROM2をバラで揃えるよりは安かったのですが、それでも5万円以上のゲーム機というのは、今も昔も現実的ではありません。
当時はゲームマシンとしてのPC-8801系も中古市場において盛況で、価格帯としてはやや競合する傾向にあり、高学年のお兄ちゃんでもかなり物好きな人しかDUO系には目が逝っていませんでした。
バッテリーはチャージャーなしの単品でも12,800円、DUOモニターは79,800円というとんでもなさで、どう考えても商業ベースで成功する状況にはありませんでした。
■AV端子ピンアサイン
コアグラフィックスと同じです。
1 Audio Left
2 GND
3 Video
4 +5V
5 Audio Right
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■RGBへの対応方法
標準では出せません。
EXT BUSがないので、初代やコアグラフィックスのようにAVブースター等を改造する方法はできません。
内部のビデオチップからRGB信号を取り、外部へ引き出す外科療法でしか対応不可能です。
DIN端子を8ピンに換装するという方法での引き出しがもっとも簡単です。
ちなみに、DUO内部はスペースがかなり少ないといわれていますが、コアグラ系に比べればアンプ基板を置くスペースが十分以上あります。
問題は、PCエンジン本体のコアとなるCPUやビデオチップが基板の裏面に実装されているという点です。
裏側から信号線を引っ張ってこないといけないので、配線の引き回し経路をよく考えないと、うまくケースに収まらなくなってしまいます。
■対応するお薬
なし。
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