●発売日
1988年12月4日
●価格
57,800円
●システムスペック
RAM | 64KB(ワーク) 64KB(ADPCM) 2KB(バックアップ) |
サウンド | 4bit ADPCM音源(モノラル) |
CD-ROM | 1倍速(着脱可) |
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●映像出力
RGB | なし |
S端子 | なし |
ビデオ | 標準 |
Y色差 | なし |
RF | なし |
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●システムカードの種類
Ver.1.0(1988年12月4日)
初期型CD-ROM2システムに同梱
Ver.2.0
中期型CD-ROM2システムに同梱
CD-Gに対応
Ver.2.1(1990年7月6日/4,800円)
終期型CD-ROM2システムに同梱、または別売
CDオートディスクチェンジに対応
スーパーシステムカード Ver.3.0
(1991年10月26日/9,800円)
RAM192KBを内蔵し、スーパーCD-ROM2と同等の環境を提供
アーケードカード Pro
(1994年3月12日/17,800円)
RAM18Mbit(約2.25MB)を内蔵し、アーケードカード向けソフトに対応
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■医療日誌
「ROM2」と書いて「ロムロム」と読みます。
HuカードのROMとCD-ROMで「ROM2」(二乗)ってことだったよーな気がしないでもないです。
PCエンジンとほぼ同サイズのCD-ROMドライブは着脱式で、外枠のインターフェイスユニットに本体とともにセットすることで、ランチボックスのようなCD-ROM2システムが完成します。
インターフェイスユニット裏に取っ手が付いていて、表面を覆うカバーをセットすればほとんどカバンみたいな感覚でコンパクトに持ち運びできます。
CD-ROMドライブは単体でCDプレイヤーとしても使え、さらにPC-8801MCなど日電製パソコン用にも流用できました。
そんなわけで、インターフェイスユニットとCD-ROMドライブセットでの販売が基本でしたが、インターフェイスとCD-ROMドライブ別々での販売もされていました。
PCエンジンは、CD-ROM2の発売により世界初のCD-ROMメディア対応ゲーム機となりました。
時代はまだWindowsが普及する前で、DOS/Vなんてものも登場していない時期であり、パソコンですらCD-ROMを使うのが一般的でなかった時代にこのシステムは驚異的です。
また、インターフェイスユニットには品質が悪いとはいえPCM音源が登載されており、効果音やキャラクターボイスなどの演出効果に威力を発揮しました。
BGMなどの音楽はCDによるキレイな音で、そして大量のデータが収録できるCD-ROMメディアによって豊富な画像やアニメーション、キャラクターボイスを提供するなど、PCエンジンにはSFCやメガドライブなど他機種とは一線を画すソフトが提供されました。
なお、CD-ROM2システムのコントロールプログラムは、「システムカード」と呼ばれるHuカード状のROMで提供されます。
システムカードを変更するだけでバージョンアップできるため、Ver.1.0、Ver.2.0、Ver.2.1という3種類のバージョンが存在します。
また、システムカードにRAMを乗せることで後の「スーパーCD-ROM2システム」互換にすることもでき、「スーパーシステムカード(Ver.3.0)」や「アーケードカードPro」も発売されています。
そんなにも素晴らしいCD-ROM2システムでしたが、PCエンジンと合わせると値段が82,600円にもなるという超高級ゲーム機で、バブル経済末期の日本とはいえ爆発的に売れるような状況ではありませんでした。
CD-ROM2が一般ゲーマーに注目されるのは、パソコンマルチメディア時代が接近し、スーパーCD-ROM2による機能強化とコストダウンがあってからです。
■AV端子ピンアサイン
拡張性があるAV端子は付いていません。
ごく普通のビデオ/ステレオ音声出力用のRCAピンジャックがあるだけです。
RF出力しかない初期型PCエンジンでも、ビデオ出力とステレオ音声が取れます。
■RGBへの対応方法
標準では出せません。
インターフェイスユニットにはEXT BUSからのRGB信号が来ているので、それを繋いで外部に出す外科手術を施せばできないこともありません。
内部スペースはPCエンジン本体より豊富なので、ケースの加工技術さえあれば比較的簡単です。
なお、アンプ回路の必要性についてはPCエンジン本体やコアグラフィックスなどと同様です。
■対応するお薬
なし。
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