●発売日
1987年10月30日
●価格
24,800円
●システムスペック
CPU | HuC6280(6502カスタム/7.15909MHz) |
RAM | 8KB |
VRAM | 64KB |
画面 | 320x224ドット(最大512色) |
スプライト | 16x16〜32x64ドット(256色中16色/1ライン最大16個/1画面最大64個) |
サウンド | PSG6音/PSG5音+ノイズ1音/PSG4音+ノイズ2音の中からモード選択 |
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●映像出力
RGB | アンオフィシャル対応 |
S端子 | なし |
ビデオ | オプション(AVブースター) |
Y色差 | なし |
RF | 標準 |
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■医療日誌
1987年、ファミコンは『ドラクエ2』『ファイナルファンタジー』が発売され絶頂期へと達しつつあり、家庭用ゲーム機市場は任天堂の独占状態になっていました。
そんな中、当時の日本パソコン市場を独占していた日電グループが任天堂の牙城に食い込むべく投入したのがPCエンジンです。
CPUはファミコンと同系統の6502をベースにしながらも、グラフィック機能を充実させ、大きくて16色使えるスプライトを武器に参戦したのです。
確かに画面表示はキレイでファミコンを圧倒するものがありましたが、発売初期はソフトが揃わず、多少画面がしょぼくても魅力あるタイトルが豊富なファミコンを選択する子供達が多かったようです。
また、翌年のメガドライブの登場も苦戦を強いられる大きな要因となりました。
価格が高かったのもネックで、本体単品でもメガドライブより高く、CD-ROM2システムと合わせると実売ベースでも6万円を下らないのは致命的でした。
最終的には、オタク系マニア層にCD-ROMベースのソフトが受け入れられそこそこの市場を築き上げましたが、ROM(Huカード)ベースでは成功しなかったゲーム機です。
■AV端子ピンアサイン
AV出力系は、なんとRFのみです。
後に「AVブースター」が発売され、ビデオ出力と音声出力をRCAピンジャックから取れるようになりました。
また、CD-ROM2システムと繋ぐことでもAVブースターと同様のAV出力が出せるようになります。
■RGBへの対応方法
標準では出せません。
PCエンジンには、「コア構想」という独自の拡張思想があり、PCエンジン本体をコアにCD-ROMやその他の周辺機器に繋ぐという、一種のコンピュータ的な発展性が計画されていました。
その核となるのが本体背面の「EXT BUS」です。
EXT BUSからは、RGB信号の他音声や電源なども出ており、これを利用して外部に引き出せばRGB出力が可能です。
ただし、EXT BUSに合うコネクターは市販されておらず、ちょっと大きめのコネクターを買ってきてカットするか、AVブースターなどのオプション機器を改造するしかありません。
また、RGB信号の出力レベルがビミョーで、WEGAとの接続であればテレビ側の調整でなんとかならないこともないですが、やや暗めです。
アンプ回路を組み込むことやケーブルの引き出し方法を考慮すると、AVブースターや天の声2などを改造するのがベターです。
■対応するお薬
なし。
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