ドキュメント墓場(未整理) 2006年11月11日更新
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3DO
■無責任RGB改造資料

3DOアナログRGB化のための資料は以下に書いておきます。
3DOのRGB改造は簡単ではありませんが、技術的に難しいというわけではありません。
ただ、細かくてめんどくさいだけです……。
なお、改造方法や使用部品に関する質問・お問い合わせには個別に回答できません。
また、アナタが行った改造により機器の故障などが起こっても、一切自己責任となることを承知の上で実行しましょー。

    松下幸之助でもできる? RGB改造資料(非保証・自己責任)
    ■1.機種について
    日本で公式に発売された3DOは3機種ありますが、基本的にアナログRGB化のプロセスは同じです。 特殊なネジは使用されていませんので、分解は簡単です。

    ■2.3DOのビデオエンコーダ
    古いゲーム機は、RGB信号からビデオ信号を生成するエンコーダチップが載っているケースが多く、そのビデオエンコーダチップのデータシートを見ればRGB信号がどこに来ているのかが分かります。 3DOの場合も同様で、VP536Aというエンコーダチップが載っています(写真1)。 このチップは「デジタルRGB→ビデオ」というDACを兼ねたエンコーダですが、アナログRGBの出力はないので、別のDACを用意しないと普通のRGBモニターには表示できません。 VP536シリーズのデータシート自体は、検索すれば入手でき、VP536E等の型番でもチップのピンアサインは同じのようです。 基本的に3DOのRGB化に必要な資料は、そのデータシートだけです。

    ■3.DACをどうするか?
    21世紀の現代では、学習目的以外でDAC回路を自作することはないでしょう。 出来合のDACチップを使えばいいわけですが、シリアルDACとパラレルDACがあり、3DOで使うのはパラレルのほうなので注意してください。
    ということで、最近秋月でBU3616KというDACを扱うようになったようで、試してみたところ案外扱いやすいのでご紹介いたします。 BU3616Kは、パラレル3回路内蔵のビデオ用DACです(写真2)。 チップより変換基板のほうが高いとか、フラットパッケージのハンダ付けに神経を使うということはありますが、なにより小さくて周辺部品がほとんどいらないというのが便利です。 わたしは、以前はDIPのDACを3個使っていたのでどうしても基板が大きくなってしまったのですが、このチップはチップ本体が1cm角、サンハヤトの変換基板に載せても4cm角ですみます(写真3)。 3DOの内部は広いようでじつはシールドで遮られており、シールド内に基板を収めようとするとたいへんなので、小さくて済むということはたいへん有利なのです。 BU3616Kのデータシートはネットでも入手できますが、チップを買えば付いてきます。
     
      ■4.配線
    3DO側の配線は、VP536Aの足から取ります。 VP536AからRGBの各データ信号とクロックを持ってきて、BU3616Kに繋ぐだけです。 MSB/LSBの表記が逆になっているDACもありますが、VP536AとBU3616Kは表記が同じなので、R0〜R7/G0〜G7/B0〜B7を素直に繋げばよろしおす(図1)。
    BU3616Kは、QFPの変換基板に載せて、少数の抵抗とコンデンサをデータシートの参考図通りに配線するだけでオッケーです。 1ピンに繋ぐ抵抗の値を変えることで明るさの調整ができます。 周辺部品の実装は、変換基板をユニバーサル基板に載せて2階建てにしてもいいですが、使用部品が少ないので変換基板の両面に十分配置できます(写真4)。 ソケット化して2階建てにするとチェックなどはしやすくなりますが、シールド内には収めにくいでしょう。

    ■5.外付け端子をどうするか
    3DOの場合、拡張性があるAV OUT端子はないので、RGB出力用の端子を増設するしかないです。スペース自体はけっこうありますが、下部は堅いシールドに覆われていますので、塞がってしまう場所や線の引き回しを考えて穴を開ける必要があります。
    a)21ピン端子に繋ぐ場合
    DIN8ピンのパネル用端子を付けると簡単です。 21ピン端子に繋ぐ場合は、RGB信号に加え同期信号としてビデオコンポジット、さらにAV CONTROLとYS用の電圧として+5Vを配線する必要があります。 ピンアサインをネオジオ互換にして、ネオジオ用のRGBケーブルを流用したりということもできます。
    b)WEGAに繋ぐ場合
    WEGA等のAVマルチ入力端子と繋ぐ場合、RGB信号と同期用のビデオコンポジットだけでオッケーです。+5Vは必要ありません。やはりDIN8ピンのパネル用端子が簡単ですが、専用のRGBケーブルを作る必要があります。 21ピンから端子変換というのもありです。
    c)15ピンモニターに繋ぐ場合
    D-SUB15ピンのパネル用ジャックを付ければオッケー。 X68000用等のD-SUB15ピンモニターに繋ぐ場合、RGB信号とH/V独立した同期信号が必要です。VP536AにH/V同期信号が来ているので、そこから持ってくればいいです。 CSやコントロール信号もPC-88SR互換で結線すれば、15ピンモニターにも21ピンモニターにも繋げるマルチ対応化が可能です。

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